【4章-1】子どもが少し楽になるとき、大人の心にも起きていること

大人の内側の解放

第4章・第1話

子どもが少し楽になるとき、大人の心にも起きていること

子どもの回復は
大人の人生にも
思いがけない変化をもたらします。

それは
「頑張らなくていい」という
方向への変化です。

この章では
大人自身が自由になっていく
プロセスを扱います。




子どもに、
ほんの小さな変化が
見え始めるとき…

・表情が わずかに柔らぐ
・以前ほど 追い詰められていない
・反応が 少しだけ穏やかになる

その変化に気づいた瞬間
親や先生の胸に
ふっと浮かぶものがあります。

——あれ?
——もしかして
  少し大丈夫なのかも。

その瞬間
大人の心にも
静かな変化が起きています。


これまで大人は
ずっと緊張していました。

・このままでいいのだろうか

・間違った関わりを
 していないだろうか

・取り返しのつかないことに
 ならないだろうか…

子どもの状態が不安定な間
大人の心も
非常事態モードに入っています。

「守らなきゃ」
「なんとかしなきゃ」
「失敗できない」

その必死さは
愛情であり
責任感であり
逃げ場のない立場ゆえの
ものです。



だから、子どもの心が
ほんの少し緩み始めると
大人の内側にも
変化の余地が生まれます。

・呼吸が、前より深くなる
・「今すぐ答えを
 出さなくてもいい」と思える
・自分の疲れに、ふと気づく

これは
気が緩んだわけでも、
油断でもありません。

大人の心もまた
ずっと守り続けていた

という事実が
表に出てきただけです。


多くの親や先生は
無意識のうちに
こんな前提を背負っています。

「わたしが
 ちゃんとしなければ」

「わたしが間違えたら
 もっと悪くなる」

「弱音を吐いてはいけない」

その前提がある限り
子どものために自分も休もうと
どんなに思っていても

大人自身は
休むことができません。


ところが、子どもが
「壊れなかった」ことを
目の当たりにしたとき。

揺れても
止まっても
戻っても
それでも大丈夫だった。

その事実が
大人の内側に
そっと問いを投げかけます。

——もしかして
——全部、わたしが背負わなくても
——よかったのかもしれない。

この問いは
罪悪感と一緒に
やってくることもあります。


「もっと早く
 力を抜けていたら」

「もっと違う関わり方が
 できたのでは」

でも、ここで
思い出してほしいことが
あります。


あなたもまた
必死だったのです。

その時点で できる
最善を尽くしていた。

子どもを守るために
自分を後回しにして。

間違えないように
壊さないように。

だから、自分を
責める必要はありません。

大人の回復は
自分を許すことから始まります。


第4章では
子どもの回復に伴って
親や先生の内側で
どんな鎖が外れていくのかを
ひとつずつ見ていきます。


次回は
多くの大人が無意識に背負っている
「ちゃんとしなきゃ」という重荷が
どうやって解消されていくのかを扱います。

ここからは
周りの大人の人生が
少しずつ、呼吸を
取り戻していく章です。

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▶ この章を続けて読む
【 第4章|大人自身の解放】
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https://kokoronokizu.jp/people-with-emotional-wounds/
(章ごとの入口があります)

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岩永留美|逆説人生法則

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