第2章・第1話
「この子は壊れてしまった」と感じた日から、何が起き始めるのか
この章では
「大人の関わり」が、子どもの心に
「どう届いているのか」を扱います。
読んでいくうちに
「何かしなくてもいい理由」が
少しずつ見えてくるはずです。
*
「この子は、もう
壊れてしまったんじゃないでしょうか」
この言葉を
私はこれまで何度聞いてきたか
わかりません。
・不登校が続いたとき。
・急に学校の話を
一切しなくなったとき。
・表情が乏しくなり
感情が見えなくなったとき。
・ちょっとしたことで泣き崩れたり
怒りが爆発したとき。
親は、目の前の変化を見て
どうしても最悪の想像を
してしまいます。
「このまま戻らなかったら
どうしよう」
「一生、このままかも」
「私の関わりが、何か決定的に
悪かったのでは…」
頭では
「責めても仕方がない」と
分かっていても
心は勝手に
“自分を被告席”に立たせてしまう。

ここから
2章の物語が始まります。
1章では
子どもたちの心の中で
何が起きているのか
その構造を見てきました。
2章では
視点を一段、外に広げます。
子どもと、そのそばにいる
大人との「あいだ」で
何が起きているのか。
関係性の中で
どんなズレが生まれ
どんな誤解が積み重なり
どこから回復の糸口が
見えなくなっていくのか。
そして同時に
どこからなら、ほどき直せるのか…。
*
子どもの異変に気付いた時
多くの親御さんが
最初につまずくポイントがあります。
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つまずく第1ポイント
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それは
「どうにかしてあげたい」という
気持ちが強すぎるあまり
・正解を探し求めてしまう
・早く元に戻そうとしてしまう
・“よくなっているかどうか”を
常に確認してしまう

という状態に入ってしまうことです。
しかし、子どもは
「正しい対応」によって
回復するのではありません。
「安全だ」と感じられる関係の中で
はじめて、回復に向かい始めます。
回復に向かうとき
最初に起きるのは
登校でも、笑顔でも
前向きさでもありません。
もっと地味で
もっと分かりにくい変化です。
・沈黙が少し変わる
・距離の取り方が、ほんの少し緩む
・反応が強くなる(※一時的に)
・感情が、前より出てくる
そして、ここでも
多くの親御さんが不安になります。
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つまずく第2ポイント
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「前より不安定に
なっていませんか?」
「むしろ悪化している
ように見えます」
「これで本当に
大丈夫なんでしょうか」
でも実は
これは“回復の初期サイン“
であることがほとんどです。
なぜなら
心が「安全かもしれない」と感じ始めたとき
これまで押さえ込んでいた反応が
表に出てこれる状態になるからです。
ここで重要なのは、その子を
“落ち着かせること”ではありません。
“理解しようとする姿勢”です。
・なぜ、この反応が必要だったのか
・何を守ろうとしていたのか
・この子の心は
どんな世界を生きてきたのか
*・゜゜・*:.。..。.:*・’・
一緒に抱えること
*・゜゜・*:.。..。.:*・’・

それだけで
関係性の空気は
静かに変わり始めます。
第2章では、これから
・親が無意識にやってしまいがちな
「逆効果の関わり」
・良かれと思って続けてきた言葉が
なぜ響かなかったのか
・関係性の中で
反応がどう固定化されていくのか
・そして、どこからなら
安全にほどけるのか
を、具体的に見ていきます。
次回から、まず
多くの親が最初にハマってしまう
「よくなってほしい」が
強すぎるとき、何が起きるのか
ここを、丁寧に扱っていきましょう。
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▶ この章を続けて読む
【第2章|関係性の構造 一覧】
https://kokoronokizu.jp/tag/第2章_関係性の構造/
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岩永留美
心の傷を回復と成長の力に変える|逆説人生法則メソッド開発



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