コラム:「相手の態度」に振り回されなくなった日 〜内側が変わると、関係はこんなに楽になる〜

コラム

相手の態度ひとつで
不安になったり

振り回されているように
感じてしまうこと
ありませんか?


今日は
逆説人生法則アカデミーの
ある生徒さんの実体験を
小説仕立てでお届けします。

舞台は
たまたま「恋愛」ですが

ここで起きている心の構造は
親子関係にも、夫婦関係にも
学校での先生と子どもの関係にも
そのまま当てはまります。


「相手が変わらなくても
関係が楽になる瞬間がある——
そんな話です。」



「十日に会おうよ!」

彼からそう言われたとき
春美は素直に
心から嬉しかった。

手帳を眺めながら
「あと少しだなぁ…」と
指折り数えては、
ひとり微笑んでいた。



\ 大好きな人に会える /

それだけで
こんなにも気持ちが
明るくなるのだと

その幸せを
噛みしめていたのに——。

ほどなくして
彼からの連絡が途絶えた。

数日は
まるで何事もなかったかのように
頻繁にやり取りをしていた。

それだけに
突然の沈黙は
春美の心に重くのしかかった。


しかも、その直前。
彼から、こんな一言を受け取っていた。

「春美って、そんな感じだったっけ?
なんか、もう少し違う人だと思ってた」


——え?


その言葉が
頭の中で何度も反芻される。

もしかして、、、
嫌われた…?


分かっている。
春美はネガティブになりやすい。

講座で学び、
何度も気づいてきたはずなのに
それでも、止まらない。


LINEを開いては閉じ
「まだ既読にならない…」と
ため息をつく日が続いた。


すると、ある日、突然・・・

空港の写真と一緒に
「これから海外出張です」という
爽やかなメッセージが届いた。


——忙しかっただけか。


嫌われたわけじゃなかった。
そのことに
ほっと胸をなで下ろす。


けれど同時に
別の感情が
静かに広がっていった。


ここ数日
どれほど不安だったか。

それを、彼は
まったく分かっていないように見えた。


空港からのやり取りは
一時的に軽やかに続いた。

でも、現地に着いた彼は
また忙しさに飲み込まれたのか
連絡は途切れがちになった。

帰国の予定日を聞いても
返事はない。


勇気を振り絞って
「十日に会う予定は
 キャンセルなのかな?」

そう打ちかけて
春美は指を止めた。


——やめよう。

そんな未来を
今ここで作るのは。

送信を取り消し
何もなかったように
時間は流れていく。

約束の日は
もう目の前だった。


「もしかしたら、また突然
“帰国しました。これから会おう”って
連絡が来るかもしれない」

そんな淡い期待を抱きながら
春美は待った。

でも、当日になっても
連絡は来なかった。

その日は
空っぽの音を立てながら
静かに過ぎていった。

彼の中では
「海外出張と言ってあるのだから
約束は当然なくなった」
そんな認識だったのかもしれない。


でも
そうは思えないのが
女心だった…



しばらくして
彼から短いメッセージが届いた。

現地の写真と
「かなりハードな数日でした。
明後日、帰国します。」

約束していた日のことには
一切触れられていなかった。

仕事に集中すると
他のことが考えられなくなる人。


そう頭では理解しながらも
春美の心は、ざわついていた。


これまで
「待てない」ことで
いくつもの恋愛を壊してきた。

だから今回は
ここで学んだ「待つエネルギー」を
使ってみようと思った。


すると、しばらくして
ワシントンポスト紙の写真が
一枚だけ送られてきた。

意味深な写真。

最初に浮かんだ返信は
戸惑いと不満がにじんだものだった。

——これ、なんなの?
——どう返せばいいの?

心の中では
完全に被害者モードだった。


けれど、次の瞬間。
ふっと、別の見方が浮かんだ。


もしかして、
また会社で、何か対応に
追われているのかもしれない。

以前、疎遠になったときも
理由は「嫌われたから」
ではなかった。


仕事で余裕がなく
連絡する気力すら
残っていなかっただけかも。

そう思い直したとき
一つの事実に気づいた。

超多忙な中でも
この写真を見たとき

「春美が話してたやつだ」と
思い出してくれたんだ・・・。


待ちに待っていた連絡は
たった一枚の新聞写真だった

けれど
============
愛は“もらうもの”ではなく
“すでに そこにある愛が
見えるかどうか・・・”

============

逆説アカデミーで学んだ言葉が
ふと浮かび

見え方が変わった瞬間
行動も変わった。


先ほど打ちかけた
不満混じりの返信を取り消し
春美は、こう打ち直していた。

「こんばんは。
きっと、まだお忙しいのですね。
そんな中、写真を送ってくれて
ありがとう。」

相手を責めたい気持ち。
自分の思う通りに
動いてほしい気持ち。


それが
「相手をコントロールしたい自分」
だったことに春美は気づいた。

その気づきと共に
心が、すっと軽くなり

温かなものに
包まれた気がした。

〈まとめ〉
人はどうしても
自分の立場から
物事を見てしまいます。

だから最初は
「なぜ分かってくれないの?」
そう感じてしまうことも
ありますよね。

でも
見方が少し変わったとき

「忙しい中でも
それでも、これを
送ってくれたんだ」

そう感じられた瞬間
関係の重さは
驚くほど変わります。

これまで人間関係で
つまずいてきた人ほど

この転換は
大きな意味を持ちます。

相手を変えなくても
関係は、楽になるのです。

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岩永留美
心の傷を回復と成長の力に変える|逆説人生法則メソッド開発者

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