【1章-1】「問題」に見える出来事って、本当は・・・?!

心の傷と回復

第1章・第1話

「問題」に見える出来事の「本当の正体」

第0章でお届けしてきた
いじめ、SNS、不登校の物語を読んで
あなたは何を感じたでしょうか。

「かわいそうだった」

「つらそうだった」

「どうにかしてあげたい」


そんな思いが浮かんだ方もいれば

はっきりした感想は出ないまま
ただ胸の奥がざわっとした

という方もいるかもしれません。

ここで、ひとつ
とても大切な視点をお伝えします。

第0章に出てきた出来事は、
“問題そのもの“ではありません。

いじめも、不登校も
SNSで追い詰められていく姿も
それ自体が「原因」ではないのです。

それらはすべて
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「心が反応した“結果”」として
あらわれている現象でした。
==============

たとえば、不登校。

多くの場合
「学校に行けないこと」が
問題として扱われます。

・なぜ行けなくなったのか
・どうすれば行けるようになるのか
・甘えているのではないか

そんな問いが
本人や親、先生の頭の中を
ぐるぐると回ります。

でも
視点を少し変えてみてください。

学校に行けなくなったのは
「心が弱かったから」でも
「努力が足りなかったから」
でもありません。


それは、
心がこれ以上傷つかないように
ブレーキを踏んだ結果
だったのです。


いじめも同じです。

教室で起きていたのは
単なる「人間関係のトラブル」ではありません。

・空気を読みすぎる
・感情を感じないようにする
・目立たないように振る舞う

そうした反応はすべて、
その場を生き延びるために
心が選んだ方法
でした。


SNSでの孤立も
「気にしすぎ」や
「考えすぎ」ではありません。

24時間つながっている環境の中で
一人だけ取り残されないように…
拒絶されないように…

心と身体が緊張し続けた結果
あのような状態が生まれていたのです。


そして、さらに重要なのは
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反応は“選んだもの”ではない
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ということです。


多くの人は
「もっと強ければよかった」
「気にしなければよかった」
と、自分を責めてしまいます。


でも、心の反応は
意志や根性で決められるもの
ではありません。


それは
危険を察知したときに
反射的に起こる
とても原始的で、賢い働きです。


火に触れた瞬間
考える前に手を引っ込めるように。

心もまた
「ここは危ない」と感じた瞬間に
考える前に反応します。

凍りつく。

避ける。

過剰に合わせる。

感情を切り離す。

どれも
壊れた証拠ではありません。

むしろ、
必死に守ろうとした証です。

第0章で描いた3つの物語は
違う出来事のように見えて
==============
実はすべて、同じ構造の上に
成り立っていました。
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・危険を感じる
 ↓
・心が反応する
 ↓
・その反応が
「問題」に見える形で現れる

この流れです。


ここを理解しないまま

「正しい関わり方」や
「前向きな考え方」を
いくら重ねても

苦しさは
なかなか消えていきません。


なぜなら
問題に“見えているもの“」に
アプローチしているから
です。

本当に大切なものは
「何が起きたか」ではなく
「なぜ、あの反応が必要だったのか」。

その問いに
初めて静かに目を向けること。

それが
回復のスタート地点になります。

この章では
誰かを責めるためでも
自分を変えるためでもなく

「心の仕組み」を理解するため
少しずつ言葉を紡いでいきます。

では、次の話では、もう少し踏み込んで
「心は壊れない」という前提
について見ていきましょう。




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▶ この章を続けて読む
【 第1章|心の構造 一覧】
https://kokoronokizu.jp/tag/第1章_心の構造/
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岩永留美
心の傷を回復と成長の力に変える|逆説人生法則メソッド開発

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